景気にも「四季」がある?2024年8月の”季節”を考えよう

投資
ライちゃん
ライちゃん

景気に四季なんてあるワケねーだろ。劇団じゃあないんだよ。

ライアンさん
ライアンさん

いやそれがあるんです。
大きなリズムのようなものですね。

景気には四季があることを皆さんご存じでしょうか?
好景気、不景気を繰り返す様が季節を巡る様に感じることから「景気に四季がある」と表現します。

今回は景気の四季とは何か、理解していると何がメリットがあるのか?
勉強していきましょう!


景気の「四季」とは?

私たちの身の回りには、春夏秋冬と四つの季節が繰り返されます。
この自然界のリズムと同様に、景気にも「四季」があると考えられています。

このサイクルは、経済学者アーサー・バーンズとウェスリー・ミッチェルによって提唱された「景気循環理論」に基づいています。企業の成長や市場の動向が一定の周期を持って変動することを示しており、この考え方を理解することは、企業業績を見極め、投資タイミングを把握する上で非常に重要です。

景気の四つの季節

  1. 春(回復期) 景気の「春」は、経済が底を打ち、回復し始める時期です。企業の業績が改善し始め、株価も上昇傾向に転じます。この時期には、企業は新たな戦略や投資を行い、将来の成長に備えます。投資家にとっては、この時期が最も魅力的な投資機会を提供する可能性があります。
  2. 夏(拡張期) 「夏」は経済が最も活発になる時期です。企業の業績はピークに達し、成長が最も顕著になります。雇用が増加し、消費も活発化します。しかし、過熱感が出やすく、インフレ圧力が高まり、バブルが形成されるリスクも存在します。この時期には慎重な投資判断が求められます。
  3. 秋(鈍化期) 「秋」は成長が鈍化し始め、景気がピークを過ぎる兆しが見える時期です。企業の業績は引き続き堅調ですが、成長スピードは減速します。金融政策の引き締めが始まることも多く、投資家にとっては、利益確定やポートフォリオの見直しが重要な時期となります。
  4. 冬(後退期) 「冬」は景気後退や不況の時期です。企業の業績が低迷し、縮小やリストラが行われることが多くなります。失業率が上昇し、消費が落ち込みます。この時期にはリスク回避を重視した投資戦略が必要です。同時に、次の「春」に備えた機会も存在します。

今の景気は「秋」か?2024年8月の日本経済の状況

現在の2024年8月、日本経済は景気サイクルで言えば「秋」の後期から「冬」の初期に移行しつつあると考えられます。この時期は、過去の成長がピークに達した後、徐々に成長が鈍化し始める時期です。具体的には、コロナ禍からの回復が一巡し、企業の設備投資や消費活動がやや落ち着きを見せつつあります。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、日本経済は緩やかな回復基調にあるものの、物価上昇や賃金の伸び悩みといったマイナス要因が依然として景気の足かせとなっています。また、大和総研の見通しでも、インバウンド需要や自動車の生産回復などが日本経済を支えている一方で、海外経済の減速リスクには警戒が必要だとされています。

この「秋」から「冬」への移行期は、企業や投資家にとって、成長の鈍化を見据えた慎重な戦略が求められます。景気が鈍化しつつある今、次の「冬」を乗り越え、来る「春」に備えた準備が必要なタイミングと言えるでしょう。

ライアンさん
ライアンさん

割安株を購入し、以後の利益を得るのは冬の時代の仕込みが大切。
秋に現金を蓄え、冬に仕込み、夏から利益を得ていく循環が大切。

景気の「四季」をどう活かすか?

景気の四季を理解することは、投資家にとって非常に有益です。
例えば、
「春」の段階で回復の兆しを見せる企業や業界に注目することで、将来的に大きなリターンを得ることが期待できます。
「夏」には高成長企業に投資しつつ、過熱リスクにも注意を払います。
「秋」には利益確定や防御的な銘柄へのシフトを検討し、
「冬」では安定性の高い資産や、次の回復期に備えた割安株への投資を考慮します。

ただし、景気の「四季」は必ずしも規則的に訪れるわけではなく、その持続期間も一定ではありません。また、グローバル経済の影響や政策変更、予期せぬ事象(パンデミックなど)によって、サイクルが急激に変化する可能性もあります。

経済サイクルを把握しつつも、個別企業のファンダメンタルズや、長期的な経済・社会トレンドにも注目することが重要です。多様な情報源を活用し、柔軟な姿勢で投資判断を行うことが、成功する投資の鍵となります。

まとめ

景気の「四季」を意識しながら、長期的な視点で企業や市場を観察し、バランスの取れたポートフォリオ構築を目指していきましょう。

ライアンさん
ライアンさん

1か月の様な短期的な投資ではなく、3年~5年の様な視点で投資をしてみよう!

注意
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