一歩遅れたレビューをお届けいたしております。ライアンです。
どうも皆さんこんばんわ。
Kindleのおすすめにしつこく出てくるので、
根負けして買ってしまいました。
本記事は「女の園の星」を紹介すると共に、何がそんなにおもろいのん？という事を簡単に解説できれば。
誰が描いているの？
このマンガがすごい！オンナ編1位を獲得した。
もうわかりやすすぎるほどわかりやすい、2020年から2021年にかけての大ヒット作品
作者は和山やま先生。
最近だと作品の「夢中さ、きみに。」がドラマ化されて、
こちらも分かりやすすぎる形で売れっ子の階段を駆け上がってらっしゃいます。
どんなお話？
女子高校の男性教師、星先生。
もののすっごい普通の人なのに、ほんのちょっとだけ個性的な人たちが関わることで
超面白い毎日が展開されるという、日常系マンガにジャンル分けされています。
ただ、超能力とか、理不尽な性格とか、あり得ない偶然とかは、出てこない。
フィクションの匙加減が本当に絶妙で、
Twitterとかであった不思議な話を鬼の様に検索して描いてるんじゃないかと思うほど、
ありそうでなさそうな話がてんこ盛りです。
まず星先生が可愛い。
先生のキャラクター
主人公の星先生が恐ろしくカワイク表現されている。
愉快な個性を持つ女子高生たちに翻弄される
星先生が困る顔を愛でるマンガです。（断言）
因みに私は子持ちの40才男性ですが、
星先生はカワイイと思います。
それがすごいと思います。
（おっさんが呼んでも可愛い男性キャラってすごいよね。）
多分、星先生はモテてる感じがしないから、
男性読者からの嫉妬心も呼ばないんでしょうね。
燃え盛る、ブロマンスの世界
ブロマンスっていいよね。
ちなみにブロマンスはBLとは違います。
恋人同士になったりしない、恋愛感情ない同姓同士の関係なんだけど
ちょっと親密すぎない？え？恋的サムシング入ってない？
違うの？そうなの？？くらいの感じ。
まず、隣に座っている小林先生
星先生は小林先生について、非常にうっとおしく感じているのですが、
ストーリーは小林先生の短絡的な考え方と
考え過ぎる星先生の対比を中心として進みます。
中村先生
酒臭くて生活にだらしない。
酒を飲まないと寝られないらしい。
犬や自動掃除ロボに猛烈な愛情を注いでしまう
ちょっとカワイイ人。
いやカワイソウな人なのかもしれない。
女性陣の感情の無さ。
登場する女子高生たちの表情は豊か。個性も豊か。
でも反応がものすごく記号的というか、個人名が覚えられない、希薄。
女子高生ってこんな感じだよね。という作者からの非常に冷めた目線を感じます。
男性の可愛らしさを執拗なまでに、描き切る愛情との落差がえぐい。
たぶん、わざとそのように表現しているのでしょう。
マンガのキャラクターとして「どこか可愛らしさがある男性」が
好きすぎてそんな感じのバランスになっているのでしょう。
なぜか大変な事にならない。
ある日、教室のベランダに出ると犬が上の階からぶら下がっている。
普通の学校なら結構問題になると思うのに、まったく問題にならない。
ある日、星先生の中学生のころの写真がプリクラ化されて、
町中に貼られてしまう。それがSNSでバスる。まったく問題にならない。
なんというか、日常からは確実にはみ出ている事柄が起きるのに、
冷静すぎる登場人物たちが「日常」の枠に無理くりはめ込んでいる、というか。
影響を受けているであろう作家さん（妄想含む）
望月峯太郎先生（ドラゴンヘッド、バタアシ金魚）はすごい好きなんじゃないかな。
犬とか人の描き方がすごい似てる。
インタビューでは古屋兎丸先生がものすごく好きだと仰っていたので、
古屋先生のブラック要素抜いたら、和山やま先生みたいになるのかも？
とにかく読んで。
是非読んでみてください。
人生の学びとかには全くなりませんが、
共に人生を過ごすにはすごくいいマンガだと思いました。
「よつばと！」に近いのかな？本棚にずっとあっていいマンガです。
まだ2巻しか出てないので秒で読めます。
未読の方は男でも、漢でも、是非読んでみてください。
