SBI証券の米国／日本／欧州 高配当投資信託の徹底比較！！

高配当株ファンドとは、安定したインカムゲイン（配当収入）を目指す投資家にとって魅力的な商品で最近、非常に人気ですよね。

この記事では、SBIアセットマネジメントが提供する「SBI米国高配当株式ファンド」「SBI日本高配当株式ファンド」「SBI欧州高配当株式ファンド」について、それぞれの特徴やリスク、コストを比較し、どのファンドがどのような投資家に適しているのかを解説します。

SBI米国高配当株の特徴

SBI米国高配当株式ファンドは、米国の高配当株に投資するファンドで、バンガード米国高配当株式ETF（VYM）に連動しています。

ライアンセリフ：バンガードのVYMは低コストで、安定した配当が魅力だよね。

GAFAMのような成長株は含まれていないものの、米国経済の成長を背景にした安定的なインカムゲインを狙うことができます。

• 配当利回り: 約4%前後と安定的。
• 信託報酬: 0.099%。非常に低コストで運用されているのが特徴。
• 購入手数料: 0円。（SBI証券の特徴）
• リスク: 米国市場の経済動向、金利変動、為替リスク 特に米国の金利上昇局面では株価に悪影響を及ぼす可能性があり、配当利回りの魅力とリスクのバランスには注意が必要。

SBI日本高配当の特徴

SBI日本高配当株式ファンドは、日本市場で配当利回りが高い銘柄を厳選して投資します。国内企業の業績や景気に密接に連動しているため、日本市場に強く依存する特徴があります。

• 配当利回り: 市場平均を上回る配当利回りを目指しますが、タコ足配当（元本を取り崩す配当）のリスクがあるため、配当の安定性には注意が必要です。
• 信託報酬: 0.099%。非常に低コストで提供されています。
• 購入手数料: 0円（SBI証券でノーロードファンドとして提供）。
• リスク: 日本の景気に依存し、景気敏感株が多く組み込まれています。
  タコ足配当のリスクが存在し、投資元本を取り崩して配当を支払う可能性もあります。

SBI欧州高配当株の特徴

SBI欧州高配当株式ファンドは、欧州の高配当株に投資するアクティブファンドで、金融やエネルギーなど安定性の高いセクターに投資しています。

特に配当利回りが高いのが特徴で、欧州市場の配当利回りの高さを利用して収益を目指す投資家に適しています。

• 配当利回り: 約6.6%、他の地域と比べて非常に高い配当利回りが魅力です。
• 信託報酬: 0.099%。他のファンドと同様に低コストで提供されています。
• 購入手数料: 0円（SBI証券でノーロードファンドとして提供）。
• リスク: 欧州経済の成長鈍化や、政治リスク（ブレグジット、欧州連合の不安定性）が影響します。さらに、為替リスクが含まれ、特に欧州通貨の変動が配当利回りに影響を与える可能性も。

おまけ：タコ足配当のリスクについて

「タコ足配当」とは、企業の利益が不十分な場合に、ファンドが元本を取り崩して分配金を支払うことを指します。

一見高い配当利回りが維持されているように見えますが、投資元本が減少してしまう配当方法の事をいいます。このリスクが特に日本の高配当株ファンドで取り上げられる理由は、日本市場の配当の慣例にあります。日本企業は米国や欧州と比べて配当性向が低いことが多く、ファンドとして安定した分配金を提供するために元本を取り崩すケースが発生しやすい様です。

また、米国や欧州の高配当ファンドでは、株主還元が自社株買いや成長投資に向けられることが多く、タコ足配当が行われるリスクが低いです。

まとめ表

ファンド名	配当利回り	信託報酬	購入手数料	投資地域	主なリスク
SBI米国高配当株	約4%	0.099%	0円	米国	米国の金利、為替リスク
SBI日本高配当株	市場平均以上	0.099%	0円	日本	国内景気、タコ足配当のリスク
SBI欧州高配当株	約6.6%	0.099%	0円	欧州	欧州経済、政治リスク、為替リスク

まとめ

SBIの高配当ファンドはそれぞれの地域に特化しており、米国・日本・欧州市場における配当収益を狙うのに適しています。安定した配当を重視するなら米国や欧州のファンドが魅力的であり、日本市場に対する信頼や分配金の高さを期待するなら日本高配当株ファンドが適しています。