最近話題の高配当株投資ですが、新NISAの開始もあり商品の数が急に増えてきました。
そんな中、注目の日本高配当株が登場いたしました。信託報酬も少なく、検討の余地ありです。
見ていきましょう!
そもそも話:高配当株投資のメリット/デメリット
メリット
配当(分配金)がもらえるので、続けていく際に、なんとなくうれしい。
はあ?要はそれって気分の問題じゃないの?
全くその通り!
でもバカにできない問題ですぞ!
4年、、5年、、10年、、と長期投資を続けていく際に、”投資”のメリットを全く受けられないのは非常にキツいことであります。そういう意味で途中で「ご褒美」がもらえる高配当投資は「続けやすい」投資方法と私は考えます。
50代、60代の人が投資を始める場合、20年後に利益が得られます!って言われてもキツイですよね。
デメリット
・”資産を増やす”という目標がある方にはお勧めしにくい。
高配当株は一般的にキャピタルゲイン(株価の値上がり益)が見込めない株が多いため、配当金は得られても、株そのものの価値については上がりにくいです。つまり、持っている株の価値を切り崩しているに過ぎないと言う事も出来ます。
・分配金を再投資する場合。NISAの場合だと成長投資枠を消費してしまう。
SP500やオルカンの”自動再投資”と性質が違います。枠を消費してしまうの事に対して、理解が必要です。一方で、成長投資枠を全然埋めれないペースの入金を予定している方にはデメリットになりません。
SBI・V・日本高配当株の特徴と運用方針
SBI証券の日本高配当株投資信託は、低コストでアクティブに運用されるファンドです。
日本の高配当株に主に投資し、配当収入と株価上昇の双方を目指しています。年4回の配当金の分配を目標としています。
注目すべきはその信託報酬の安さです。0.099%/年は日本の高配当株投資信託では最安です。※2024年1月現在※このあたりは着目すべき点でしょう!
少々残念なのですが、時価総額加重平均ではなく均等加重平均で投資が行われています。一般的には均等加重平均型の方がリスクが高いと言われております。
そして、こちらの投資信託の最大の強みとして、新NISAの成長投資枠を使うことができます!
新NISA使えるっていうのがポイントだよなぁ。
分散投資としてはどうなの?
30社からスタート、とあまり分散されていない。このあたり、分散投資を重視される方にとって様子見の判断材料になると思います。30社から増やしていくのかどうかもちょっと不明。
構成銘柄は予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を中心に選定されています。四半期ごとにポートフォリオの見直しやリバランスが行われます。モデルポートフォリオは公式サイトで確認できます。
日本と米国の高配当株投資で、どちらがオトク?
日米で比較するなら、VYMとの比較になると思います。配当金(分配金)にかかる税金のことが注目すると、NISAの成長投資枠を使う事で、分配金に対する日本国内の税金が無税になります!この破壊力はすごいっす。約20%くらい違いますからね。
NISAを使っても米国の税金は無税にならないことに注意!
また、SBI証券特有のメリットとして投信マイレージというサービスもあります。
持っている投信の量によってポイント還元がある!というもの。(2024年1月現在)
SBI証券公式HP:投資信託マイレージなどポイント紹介ページへ
ワリとバカにできない利率です。
もちろん、投信マイレージはいつ終わってもおかしくないサービスなので、長期投資目線で、これらのサービスを前提にポートフォリオを組むのはお勧めできませんが、判断の足しにはなります。
タコ足配当のリスク
分配金を出すタイプの投資信託は、必ず分配金を出すときに基準価格が下がります。
そのせいで、自身の資産を切り売りして分配金を出す様が、タコが自分の足を食べる様な様子に例えて「タコ足配当」と言われます。
このような性質から、成績が悪い年など分配金を受け取っていると思ったら、単純に元本を切り崩して受け取っているだけ、という事にもなりかねません。このあたりは非常に注意した方が良いと思います。
まとめ
日本に高配当株に投資したい方にとって非常に魅力的なファンドです。それは間違いありません。
一方で私としては
・タコ足配当になりそうなので、実績が出てくるまで様子見したい
・30銘柄は分散投資としてリスクがある
・時価総額加重平均ではなく均等加重平均(一般的にこちらの方がリスク高いと言われる)
というようなことがあるので、今回は見送る予定です。
日本の高配当株そのものは好意的に考えていますので、将来的には一部ポートフォリオに組み込むかもしれません。
詳細はSBI証券のHPなども良くチェックして購入を検討してみてくださいね!
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