皆さん、投資を始めるにあたって「インドが成長しているらしい!」という話を聞いたことはありませんか?
”興味はあるけど、ちょっと難しそう”
というインド関連投資信託やETFを探している皆さんに、私が検討中のインド関連投資信託やETFをご紹介いたします。
どうせなら、成長している国の株を買いたいですよね!
私が全力で調べた結果をご報告いたしますので、焦って買って損する前にぜひ参考にしてください。
一緒に勉強していきましょう!
インド関連商品の現状
インドの経済は急速に成長しており、多くの投資家がインド株を購入し、この機会を活用しようとしています。ただ、米国株と違って情報が少なく、実績も少ないために比較的リスキーな金融商品であることは間違いありません。
加えて、実は日本からインドに直接投資することはできません。
(※インドの個別株を日本から直接購入できないという意味です)
今回調べた方法は、投資信託やETFを通じてインドに投資する手法です。
現状では悩もうにも、あまり選択肢がない様な状況であります。
(※今回調べた中では8銘柄程度)
とは言え、その少ない選択肢の中でも投資するに値する商品はいくつかあると考えます。
そんな中でも、インド株投資信託やETFは、このインド市場に投資する比較的簡単な方法です。初心者の方でも簡単に”グローバルサウス”の成長恩恵を受けられるとなれば、これは投資する価値があるのでは?しらんけど?
今回、私が調査したインド投資信託/ETF
SBI-SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)
SBIアセットマネジメント株式会社が運営する、投資信託で、信託報酬を含む実質負担は年0.4638%(税込)程度を見込みます。
S&P BSE SENSEXインデックスに連動するETF(上場投資信託証券)に投資します。そのETFとは後述するiShares Core S&P BSE SENSEX India ETFだったりします。
え?じゃあ、直接iShares Core S&P BSE SENSEX India ETFを買ったら良くない?
実はそうかもしれません。
本投資信託の実質負担は年0.4638%(税込)程度となっております。iShares Core S&P BSE SENSEX India ETFの経費率は0.54 %と比較してちょっと安く見えますよね?
これって、iShares Core S&P BSE SENSEX India ETFに経費を払い終わったSBIアセットマネジメントに再度信託報酬を払っているので、一般投資家目線で考えると二重に信託報酬を払っている可能性があります。(※割引とかいろいろあって、まったく同じ額じゃないかもしれませんが)
まあ、日本円で買えるので為替手数料が必要ないので良い部分もあります。(為替リスクは存在します)なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが、金融商品あるあるです。
このあたりの仕組みには超注意してください。
(サクッと)って怪しいなぁー。と思ったアナタ!その怪しさの源泉はこういう構造の複雑さかもしれません。
まあ、名前の怪しさの割にはまだ、良心的な商品です。
iTrustインド株式
ピクテジャパン株式会社が運用している投資信託。信託報酬。純総資産約123億円、組み入れ銘柄数25‐35銘柄を目指しています。
ここ数年、配当が0円で若干のマイナスなのですが、純資産額を無茶苦茶増やしています。
現状(2023年12月)でつみたてNISA投資信託の中でインド株が買えるのは”iTrustインド株式”のみです。このあたりが注目される原因かと思われます。
信託報酬は現在0.9828%とほぼ1%と割高水準であると言えます。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は0.058%程度ですので、約20倍近く信託報酬が高い!という風に見れば、その割高感が目立ちます。
とはいえ、つみたてNISAで購入すると、配当などが無税になりますから、”絶対にインドに投資したいんじゃ!”という方には一定のメリットはあるかなという感触。
(※私はつみたてNISAはオールカントリー買うけど)
ウィズダムツリー インド株収益ファンド
NYSE Arca上場のETFです。ウィズダムツリーインド収益指数に連動した動きを目指しています。ウィズダムツリー・インド株収益ファンドは、純資産総額656.24百万米ドル(893億円相当)を誇る巨大ファンドです。
経費率は0.83 %で、配当率が0.15 %なので、
キャピタルゲインが望めない場合は(株価が上がり続けない場合は)保有資産が目減りしてしまう事になります。このあたり難しい部分です。
2022年3月末時点においては474の銘柄が組み込まれており、分散投資性能はよいと思われます。他の商品は金融セクターの投資比率が高いものも多いのですが、エネルギー・素材・情報技術の関連企業に満遍なく投資されている事が特徴です。
株価チャートは、笑うぐらいの右肩上がり。
キャピタルゲインは比較的堅実に狙える商品と言えるのではないでしょうか。
楽天証券やSBI証券では買付手数料無料の対象ファンドに指定されているのも大きな魅力。
買いやすい商品といえますが、経費率がちょっと気になるところです。
iShares Core S&P BSE SENSEX India ETF
インドの主要株式指数に連動するETFで、大手資産運用会社であるブラックロック社が運用しています。運用会社の資金の潤沢さも注目ポイントですね。
※このETFそのものの資産総額は83.75百万米ドル(114億円相当)とそれほど大きくはありません
先述の”サクっとインド株式”はこのETFに投資する投資信託です。ややこしい。。。
指数は、SENSEX指数をベンチマークとしています。SENSEX指数はインドを代表する株価指数で、インドのボンベイ証券取引所に上場している主要約30社で構成されています。
ちなみに、組み入れ銘柄は34銘柄と多くないです。分散投資効果を重視される方からすればマイナスポイントと考えられます。
組み入れ銘柄多くないものの、ボンベイ証券取引所に上場された銘柄から選抜された30銘柄で構成されている「SENSEX」との連動を目指しているため、インドの成長とともに、大きな運用成果が期待できます。
一方で、香港に上場しているETFなので香港ドルでやり取りをすることになります。
購入に際し為替手数料などがかかるため、チマチマ買うと損するかもしれません。
為替差損益も無視できません。
経費率は0.54 %と比較的安いです。
NISA、iDeCoで投資できる以上にまだ余剰資金があって、なおかつ、アメリカ以外に投資したい!というかなりニッチな方にお勧めできるかも?
インド株投資時の注意点
- 市場の変動性
インド市場は変動が激しいため、短期的な価格変動に注意が必要です。
環境対応への遅れや、ロシアとの関係性など国としての不安要素は残ります。
中国や、その他新興国と比較し政治的リスクは概ね低い様に見れます。
しかしながら、中国や米国との関係性が変化し、インド市場に大きな影響を与えるかもしれません。このあたり引き続き注意が必要です。 - 長期投資を視野に
インドに関しては短期的な利益を追求するよりも、長期的な視点で投資することが重要と考えられます。インドは以後の成長が確実視されていますが、短期的にG7各国の様な先進国の仲間入りする様にはならないと予想します。
10年単位の長期的には非常に魅力のある市場と予測できますので、
短期的ではなく10年単位の視野でインド株を注目してはいかがでしょうか。 - 研究と分析
投資前にはしっかりとしたリサーチと分析が必要です。
特にインド株は米国株と比較して歴史が浅く、不明な点が多いと思います。
できるだけ多くの情報に触れてから投資する様にしましょう。
結論
インド等信託、ETFは、非常にトリッキーな商品である事がわかりました。
成長するインド市場への早期アクセスが可能になる、という点では将来性に富んだ選択しと言えそうです。アメリカ株の比率が上がりきって分散を検討されている方は一部資金を動かしても良いかもしれません。その場合はどうやらSBI証券で口座開設するのが良い様子です。
投資にはリスクが伴うため、情報をしっかりと収集し、リスクの量を見極め
自己責任で行うことが重要です。
良い結果になる事を!健闘を祈る!
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