このマンガがすごい!オンナ編1位を受賞した、海が走るエンドロール。
青春マンガの主人公が65歳の女性。
それは革命であると共に「そんなマンガ、この世に必要?」と思わせるに十分な
コンセプトだと感じる。
正直どう評価していいかわかんなかったよね。
ストーリー概略
ーー
主人公、65歳の女性、うみ子さんは夫の死を境に人生の目標を見失って、
そこに芸大の学生、海くんとの偶然の出会いがあり、
自分が思いもしなかった、芸大への入学。
映画作りの世界に入り込んでいく。
ーー
こんな感じ。
自分が映画を「作りたい側だ!」と65歳にして気付いたうみ子さんは、
大学受験をして映画製作を始める!うみ子と海の青春が?交錯する??
感想。そしてコンセプトを読み解いてみる。
実際読んでみての感想は
わかりにくいよ!
だった。
というのも単純なストーリーに対して、テーマというか、作者の伝えたい事が分からないからだ。
うみ子さんが映画の大学に入って、映画製作を学んでいく様は読んでて非常に面白い。
でも、普通の女子大生が主人公じゃだめでした?
とも思う。わざわざ65歳の女性を主人公にした事から想像する作者が伝えたい事は…
・65歳の主人公のせい青春マンガって面白くない?
・映画作りの世界って地味で面白いよ?
・年を取ってから夢見るのって良くない?
・性差別ってあるけど年齢差別もあるよね?老人でもチャレンジしてよくない?
みたいな事だろうか?ちょっと誤解しているかもしれない。自信が持てない。
それくらい作者が何をコンセプトに持ってきているのかちょっと分からないマンガでした。
それはきっと、今までのマンガのジャンルに当てはまらないという事なのだと思います。このマンガに触れる時に感じる不安感は、もしかしたら、新ジャンルに触れる時のそれかもしれません。
意味不明なマンガを描いているという事ではなく、
新しいテイストに出会った読者はびっくりするだろうって意味ね。
このマンガがすごい!オンナ編1位を受賞している本作品
そんな中でも、「このマンガがすごい!」の選定者たちは、非常に高い見識を持って、このマンガを選んでいると思います。すごいよね。
一方で1位はちょっと評価が早くないかとも思います。何が1位にさせたのか?と思った。
マンガを評価する際に1巻しか出てない状態で、この1位はわりと無責任な評価だと思う。2巻までまとめて読んだんですが、まあ、ものすごく地味な展開。
2人が出会った時に、足元に波が来る幻想的でドラマチックなシーンもあったけど…
この物語の方向性や、向かう先がまだわからない。
一方で、マンガにはまだ、こんな可能性もあるんだ、とも思った。
これからマンガはどこに行こうとしているのか?(しらんがな)
新しいものが毎年ちゃんと生まれてくるマンガって本当に素晴らしいと思いますし、
それをちゃんと見つけてくる「このマンガはすごい!」はすごいと思う。
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